これまでの連載で、Pythonの基礎(変数・条件分岐・繰り返し・関数・リスト・辞書・ファイル操作・グラフ・統計)を学びました。
今回は、それらを組み合わせて ちょっとした実践プログラム を作ってみます。
1. 実践プログラムの例:成績管理アプリ
作るプログラムの機能はこんな感じです:
- 学生の名前と点数を入力
- 平均点・最高点・最低点を計算
- 合格・不合格を判定
- 結果をCSVに保存
- 棒グラフで点数を表示
2. コード例
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# 学生データを入力
students = []
while True:
name = input("学生の名前を入力(終了はenterだけ): ")
if name == "":
break
score = int(input(f"{name}の点数を入力: "))
students.append({"名前": name, "点数": score})
# データフレーム作成
df = pd.DataFrame(students)
# 合格判定
for s in df["名前"]:
score = df[df["名前"]==s]["点数"].values[0]
if score >= 60:
print(s, "は合格です")
else:
print(s, "は不合格です")
# 平均・最高・最低点
print("平均点:", df["点数"].mean())
print("最高点:", df["点数"].max())
print("最低点:", df["点数"].min())
# CSVに保存
df.to_csv("students_result.csv", index=False)
# 棒グラフで表示
plt.bar(df["名前"], df["点数"], color='skyblue')
plt.title("学生の点数")
plt.xlabel("名前")
plt.ylabel("点数")
plt.show()
3. 実行してみるポイント
- 学生を何人でも入力できる
- 入力が終わったら空行を入力すると終了
- 合格・不合格の判定と平均点などが表示される
- CSVに保存して後で確認可能
- グラフで点数の差が一目で分かる
4. まとめ
- これまで学んだ基礎知識を組み合わせることで、実用的なプログラム が作れる
- 入力・計算・条件分岐・繰り返し・関数・リスト・辞書・グラフ・ファイル操作を全て活用
- 初心者でもステップを踏めば、自分だけのアプリを作れる
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