前回は「簡単なゲームや計算プログラム」を作りました。
今回は、プログラムでデータを整理するための リスト と 辞書 を学びます。
1. リスト(複数のデータをまとめる箱)
リストは、複数のデータを1つにまとめられる箱 です。
fruits = ["りんご", "みかん", "バナナ"]
print(fruits)
結果は
['りんご', 'みかん', 'バナナ']
リストの中身を1つずつ取り出すには for文 を使います。
for fruit in fruits:
print(fruit, "が好きです")
2. 辞書(名前と値をセットで管理)
辞書は、名前(キー)と値(バリュー)のセット でデータを管理できます。
student = {"名前": "Ken", "年齢": 25, "科目": "Python"}
print(student["名前"])
print(student["科目"])
結果は
Ken
Python
辞書は「名前でデータを呼び出す」イメージです。
3. リストと辞書を組み合わせる
複数のデータを整理するときに、リストと辞書を組み合わせることもできます。
students = [
{"名前": "Ken", "点数": 80},
{"名前": "Mika", "点数": 90},
{"名前": "Taro", "点数": 70}
]
for s in students:
print(s["名前"], "の点数は", s["点数"])
結果は
Ken の点数は 80
Mika の点数は 90
Taro の点数は 70
これで複数人のデータを管理して一括で処理できます。
4. 応用例:成績判定プログラム
リストと辞書を使って、成績を自動で判定できます。
students = [
{"名前": "Ken", "点数": 80},
{"名前": "Mika", "点数": 55},
{"名前": "Taro", "点数": 70}
]
for s in students:
if s["点数"] >= 60:
print(s["名前"], "は合格です!")
else:
print(s["名前"], "は不合格です")
結果は
Ken は合格です!
Mika は不合格です
Taro は合格です!
まとめ
- リスト:複数のデータをまとめる箱
- 辞書:名前と値をセットで管理
- リストと辞書を組み合わせると、複雑なデータも整理できる
- 実際にゲームや成績判定などに応用できる
これで、Pythonでのデータ管理の基礎が身につきました!
次回は 「簡単なファイル操作や保存」 を学び、作ったデータをパソコンに保存してみましょう。
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