前回は「リスト・辞書を使ったデータ整理」を学びました。
今回は、作ったデータをファイルに保存したり、ファイルから読み込んだりする方法 を学びます。
1. ファイルに保存してみよう
まずはテキストファイルに文字を書き込んでみます。
# ファイルを書き込む
with open("hello.txt", "w") as f:
f.write("Hello, Python!\n")
f.write("これでファイルに保存できました!")
"w"
は 書き込みモード(新しく作る/上書き)with open(...) as f:
でファイルを開くと、自動で閉じてくれます
2. ファイルを読み込む
保存したファイルを読み込むには、次のようにします。
# ファイルを読み込む
with open("hello.txt", "r") as f:
content = f.read()
print(content)
結果は
Hello, Python!
これでファイルに保存できました!
"r"
は 読み込みモード
3. CSVファイル(表形式のデータ)を扱う
リストや辞書で作ったデータは、CSV形式で保存すると便利です。
Google Colabでは、pandas
というライブラリを使うのがおすすめです。
import pandas as pd
students = [
{"名前": "Ken", "点数": 80},
{"名前": "Mika", "点数": 55},
{"名前": "Taro", "点数": 70}
]
df = pd.DataFrame(students)
df.to_csv("students.csv", index=False) # CSVに保存
index=False
は番号列を保存しないオプションです
読み込むときは…
df2 = pd.read_csv("students.csv")
print(df2)
結果は
名前 点数
0 Ken 80
1 Mika 55
2 Taro 70
4. 応用例:成績データの保存と読み込み
- テストの点数を入力してCSVに保存
- 次回プログラムで読み込んで自動で合否判定
これで、作ったデータを繰り返し活用できるようになります。
まとめ
open()
でテキストファイルの読み書きができる- pandasを使えば、リストや辞書のデータをCSVとして保存・読み込みできる
- データを保存することで、プログラムを作りながら実用的な処理ができる
次回は 「Pythonで簡単なグラフを描いてみる」 を学んで、データを見える化してみましょう。
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